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SunSugarSonBlog

掘るんです


2010/09/02 14:40  Permalink mixiチェック  


先日にわかに
「National Geographic Channelで働きたい!」
と思い立ちました。
きっかけはほとんどありません。
リチャード・ドーキンスの書いた
遺伝子に関する本を読んでいた中に、
National Geographic Magazineに
関する文章が出てきて、
そこから連想しただけです。
なんて面白そうな仕事なんだ、と。

思えば、17歳の頃に
「映画監督になりたい!」
って思い立った時も、
こんな感じでした。
友人の一人が、
「オレは将来映画監督になる」
って言っているのを聞いて、
「おお、それはどう転んでも面白そうだ」
と思ったにすぎません。
特に映画好きだったわけでもなくて。
一生楽しめる仕事がしたかったんです。

不思議なもので、
そんなささやかで不埒な決意が、
この10年間自分を引っ張ってきました。

大学で映画理論を学び、
自主映画制作に没頭し、
卒業後は映像制作を生業として
どうにか生きてきました。

始めの頃は、自分の内側からあふれ出すものを、
なんとかフィクションの世界で形にしようと
していましたが、
いつのまにか世界と自分を隔てている
薄い膜に気づいたというか、
自分は世界をありのままに見る事ができない、
というコンプレックスが、
そしてこの世界にあふれるあまりに多くの神秘が、
自分の興味をドキュメンタリーという手法に
向かわせたのかもしれません。

とはいっても、いまだにフィクションは
作ろうとしているんですけれど。
なんとか、世界の今と切り結ぶ事のできるような
フィクションを、と思っています。

で、冒頭の話に戻るんですけど、
National Gegraphic Channel で働くっていうのは
ものすごく狭き門のようで、
これはある写真家さんのブログに書いてあった
事なんですけど、
National Geographic から仕事をもらうというのは、
マドンナにラブレターを出して
OKの返事をもらうのと同じ位難しい、と。
マドンナっていうのがすごく時代感出てますけど、
難易度としては伝わりますよね。

ちゅうわけで、
なんとか自分の能力を高めていかなくては、
という思いに至ったわけです。

まずは、ドキュメンタリーに強い
いくつかの制作会社に応募してみました。
その中で、自然科学系に強い老舗の会社さんに、
面接して頂ける事になり、
ここで働けるのなら、ナショジオまで行かなくても
いいんじゃないかと、
もう決意が揺らいだんですがw、
(でもそれ位面白い番組作ってる会社です、
TV嫌いの自分が見たくなるほど)
お会いして話を聞いてみると、
いますぐ現場に入るのは無理なようで、
まずは企画や番組単位で、人手が必要な時に
声をかけて下さるとの事。
ありがたいお言葉なんだけども、
盛り上がった気持ちの収集がつかない。

というわけで、
大分はしょりますけど、
遺跡の発掘調査補助員をやる事になりました。

ナショジオも遺跡の撮影とかやってるし、
この経験は後々活かせるのではないか、
という算段と、
あと単純に、
やってみたかったから、です。

実は昔から、遺跡だとか、古代文明だとか、
そういったジャンルが大好きで、
地元の遺跡に連れて行ってもらったり、
中学生時代にマヤ文明に関する本を
図書館で借りて、夢中で読んでマヤにかぶれたり、
うちの父もわりとそういうのが好きなんですが、
グラハム・ハンコックの『神々の指紋』を
父親が買ってきた時は、
かなりテンション上がったりしてました。
(先日帰省したら、
実家の俺の部屋に『オーパーツの謎に迫る!』
みたいなムー系の本が置かれてて
ちょっとおもしろかった)

発掘場所は神奈川県伊勢原市の
西富岡遺跡、
縄文時代の遺跡だそうです。
伊勢原はどこを掘っても遺跡、
という位に遺跡だらけの場所だそうで、
現在の発掘現場も、
縄文時代から平安中期ごろまでの
遺跡が混在する場所だそうで。

作業としては発掘というよりも
測量がメインになるみたいなんですけど、
面接を行った事務所で修復作業中の
大型土器を見て度肝抜かれました。
ものすごく綺麗なんですよ!
縄文土器ってもっと素朴な風合いの
ものかと思ってたんですが、
すごく均整がとれていて、
セクシーというか、
ざっくり作ってあるようでいて、
すごく繊細という印象を受けました。

ちなみに、現在の技術でも
ああいう土器を作るのは至難の業だそうです。
国宝級の陶芸家が挑戦しても、
似たような風合いはなかなか出ないとの事。

雨の日には屋内作業で、
発掘品の清掃や整理なんかもやれるみたいだし、
目的のわからない謎の遺構なんかもあるみたいで、
心躍るー。

こうした現場に映像で関われたら、
面白いだろうなあ。
アピールしてみよう。

というわけで、しばらく
発掘現場に通う事になりそうです。
シフトの自由はかなり利くようなので、
映像案件にもこれまで通り対応していきます。

ではでは。
新規ステージにいってきまーす。


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